スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[PR] 台湾ワーキングホリデー

--/--/--(--) | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

この一年の学び ~知識編②~

お、勢いがついてきた。ということで、二つ目。

【知識 ②】 経営者の判断基準
これまでは:利益の最大化、ではないかと・・・。
新たな学び:オーナー(株主)への価値の創造があるか、というのが一応の基本ルール

留学直前の職場が法務部だったこともあって、株主・会社・経営者・取締役・債権者が織りなす「ビジネス・サーガ」において、登場人物を司る基本ルール(もしくは単にコーポレートガバナンス、っていえばいいのか)は、ある程度理解していた。ただその基本ルールと、(経営者の目線でものを考えた場合の)ビジネス上の具体的な判断基準との間に、うまく関係を見い出すことができなかった。というか、その2つに関係を見いだすという発想自体がそれ程なかったというのが正直なところ。

ファイナンスの基本中の基本として「正味現在価値(Net Present Value)」を学んだとき、ものすごく頭がすっきりしたのをよく覚えている。「プロジェクトによって生じる将来のキャッシュフローの現在価値から初期投資額を引いたもの」などと定義される。誤解を恐れずにもっと一般化していえば、「ひとつひとつのビジネス上の判断の結果生じる、現在および将来のキャッシュフローの総額の現在価値」ともいえる。これが正(プラス)になれば株主への価値を創造していることになる。

従って、株主の代理人たる経営者にとって、「私のこの判断は正のNPVを実現するだろうか」ということが、ビジネスにおけるあるべき判断基準である、というのが、(特にアングロサクソン型資本主義における)経営者にとっての基本ルール。過去を振り返らず(埋没コストは気にせず)、自分の判断の結果新たに生じるキャッシュフローだけに冷徹に注目すべし。日本に生まれた珈琲男には正直ややドライに感じるところもあるけど、重要なビジネス判断の一つ一つに際しては、これくらい冷静な頭も持ち合わせたうえで臨みたいもの。

(ちなみに、「利益」の最大化が究極の判断基準たり得ない理由の一つは、そもそもいつのタイミングの「利益」を最大化するかが分からないこと。それに、ある期の「利益」は、会計上のルールに則ったとしても、ある程度の操作の幅があるから、判断基準としてはかなり危うい。)

もっとも、アングロサクソン型の資本主義社会ではこの基本ルールが実際に経営者の行動規範のレベルで認識されている一方で、日本やヨーロッパの大陸側の国々では、経営者はより広い範囲のステークホルダの利益を代表すべきという考え方が根強いのも事実。実際、ビジネス倫理のクラスでの議論などを通じて、経営者が誰の利益をどの程度代表すべきかについては、Whartonの学生でも出身国によって随分と考え方が違うものだと実感できたのは面白かった。
スポンサーサイト
[PR] 台湾ワーキングホリデー

2009/05/05(火) | MBA | トラックバック(0) | コメント(0)

«  |  HOME  |  »

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL
http://coffeeman.blog59.fc2.com/tb.php/196-ee2321db
 |  HOME  | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。