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森の闇

INSEADのEさんのアレンジで、INSEADの日本人学生とWhartonからの交換留学組との食事会が開催された。留学前の東京での飲み会でもお会いしたSさんの目利きによって選ばれたワインがこれまた旨く、INSEADからは大勢の方々が集まっていただいて、盛会となった。Eさん、ありがとうございました。

そろそろお開きかという頃、突然の豪雨。それに激しい雷。しばらく様子を見るが、どうも止みそうにない。結局雨の中、静まり返ったフォンテーヌブローの飲食街を城の裏にある駐車場まで駆け抜けた。食事会が始まったときの蒸し暑さはすでになく、雨の中ポケットからキーを取り出す手が冷たくなっている。

歴代の王族が狩猟地として愛したフォンテーヌブローは、森に囲まれた街だ。だからこの街からどこか離れた場所に行くには、必ず森を抜けることになる。

豪雨と落雷の中、車は市街地を抜けて森に入る。と、その瞬間、完全な闇に包まれた。街灯がないのだ。ハイビームにしたヘッドライドは目前の雨と道に散らばった小枝を弱々しく照らすだけで、視界が得られない。思わず速度を落とす。と、その余りに遅い速度で漆黒の森を進む車内で、何か恐ろしいものを感じる自分がいた。CDから流れるカエターノ・ヴェローゾを大きくしても小さくしても余計に怖くなりそうで、ハンドルから手が離れない。対向車は、一台もない。

森を抜けた瞬間、街灯のある住宅街に入った。その間、僅か5キロ程のドライブだったはずだ。久しぶりに肝が冷えた。

かつてヨーロッパは深い森に包まれていたという。それが少しずつ、時には大規模に開墾され、今日の姿になっている。人々にとって、森は恐るべき存在だった。それは人間のごく自然な感覚だったのだろう。そして、そんな感覚を呼び起こすことができるだけの豊かな森をよく残したものだ。
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2009/05/26(火) | フランスの夏 | トラックバック(0) | コメント(0)

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