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安全を確保するべきはどちらの側か

野菜はもっぱらGrand Frais(グラン・フレ)というチェーンのスーパーで週に数回買っている。店名は「超・新鮮」とでもいう意味で、その名に違わず確かに旨い。大家さんから教えてもらった店で、5 km程先のまとまった大きさの街にある。野菜を中心にした食料品専門スーパーで、生活雑貨の類は一切置いていない。

この店に行く途中、よく整備された大きな公園がある。その公園に差し掛かるたび、珈琲Jr.の「プレイグランドで遊びたいスイッチ」がオンになる。この公園より他に遊具が充実した公園を知らないから、野菜を買った帰り道、たまに珈琲Jr.をここで遊ばせる。アメリカの生活で、すっかりプライグランドの虜になっているようだ。フィラデルフィアではケースや教科書を片手に何度か遊ばせに行ったっけ。

実に広々とした敷地に、ゆったりと遊具が配置してある。規模に比較して遊びに来る子供の数が少ないことも手伝って、随分とスペースにゆとりが感じられる。このゆったり感は、フランスの至る所で実感する。フォンテーヌブロー近郊の片田舎ならなおさらだ。

ただし、一つ一つの遊具はかなり難度が高い。この遊具など、珈琲Jr.が半分以上登った時点で、ベンチで読んでいたINSEADのケースを丸めて思わず駆け寄った程。(彼がこれ程高いところを登り切ってしまえるようになっていたことに全く気付いていなかった。嬉しい発見ではあるが。)

公園

これ以外にも、4歳の珈琲Jr.ではやや持て余すような遊具がずらっと据え付けてある。アメリカのプレイグランドでよく見かける遊具と比べても、随分と難度が高い。よくよく見渡すと、実際に遊んでいるのは、少なくとも小学生低学年以上が中心のようだ。といっても、珈琲Jr.くらいの子供達がこんな遊具によじ登っているのもよく見かける。明らかに幼児を対象にしている単純な遊具も混在しているから、どの子も自分の好みと身体能力に応じて遊んでね、ということらしい。より正しくは、その判断を親がして下さいね、ということか。実際、子供だけで遊びに来ているケースはほぼない。なお、対象年齢やら免責事項やら注意書きの類は一つもない(フランス語が読めるわけではないが、何も書いていないことは分かる)。

フランスに来て以来、提供者の側が利用者の安全に配慮する程度が日本のそれよりもずっと低いことに頻繁に気付かされる。観光地でも、例えば中世の城壁などの高所の手すりが相当低く、転落の恐怖を感じることもしばしば。豪雨の森での恐ろしい思いもブログしたが、街灯を設置していない(または設置してあってもかなり暗い)道も随分と多い。パリに初めて出掛けた日には、地下鉄に乗り込もうとした珈琲Jr.の頭がドアに挟まれたが自動的には開かず、周りの人達がこじ開けるのを手伝ってくれて事なきを得るという事件もあった。

ちなみにアメリカでも同じような気付きがある場面は多いけど、フランスに比べれば安全に対する提供者側の配慮は相対的には大きいような気がする。少なくとも様々な注意書きをよく目にする。多分に訴訟リスクを考慮してのことだろう。それにアメリカで危険を感じるのは、現場の従業員のモラルが低いことに起因することも少なくない(バスやタクシーの運転手がドアを開閉の際に利用者の動きをほとんど確認しないことなど)。

フランスでは、安全を確保する責任が随分と利用者側に課されているように感じる。少なくとも危険が明らかに利用者の目に見える形で存在するものについては、提供者側が先回りして安全措置を講じる(そもそもそのようなものを提供しないということも含めて)というよりは、自分で見れば分かるような危険なんだから、利用するあなたのほうでどう身を守るか判断すればいいでしょ、というある意味非常にあっさりした対応。遊具の危険度合いは親が見れば判断できるし、夜道が暗いことに起因する危険は分別ある人なら分かるよね、というところか。詳しいことはまだ知らないけど、例えば食料品のように、一目で危険の内容や程度が分からないものについての規制はきっといろいろあるのだとは思うが。

ただ、このフランスの「あっさり感」も、そういうもんだとこちらが認識さえしておけば、まあそれでもいいのかなと感じ始めている。社会的コストといった議論もできるけど、もっと単純に、彼らの流儀が確かにごく常識的だと自然に思えるようになってきたからだ。もっとも、この常識というのが社会環境によっていかようにも変わるからやっかいなのではあるが。

ただし、地下鉄のドアはもう少しなんとかした方がいいと思う。といってもその思いをぶつける手段がないから、次回は自分の身は自分で守ることにしよう。
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2009/06/07(日) | フランスの夏 | トラックバック(0) | コメント(0)

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