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MBAの一年目で役に立った日本語の本

昨年7月に渡米するにあたっては日本からある程度本を持ってきたし、その後もそれなりにAmazon Japanではお金を使ってきた。この1年を振り返り、Whartonの一年目をサバイブするのに役に立ったな、という日本語の本を挙げてみたい。

<統計学>

完全独習 統計学入門完全独習 統計学入門
(2006/09/29)
小島 寛之

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ド文系の珈琲男の最初の関門がQ1の統計学だった。この本は統計学の基礎となるコンセプトを分かりやすく説明していて、ものすごく助かった。ちなみにこの著者はサイエンスライターとしてわかりにくい話をわかりやすく説明する天才だと思う。



<数学>

忘れてしまった高校の数学を復習する本―高校数学ってこんなにやさしかった!?忘れてしまった高校の数学を復習する本―高校数学ってこんなにやさしかった!?
(2002/09)
柳谷 晃

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分析的なアプローチが重要視されるWhartonでは、最初のQ1が始まる前に行われるプレタームで数学の試験が全員に課される。微積分までを含むほぼ日本の高校の数学の範囲だが、手を焼くのを見越して渡米前に買っておいたのがこの本。東京駅前Oazoの丸善で、受験生をもつとおぼしきお父さん方に混じって吟味しただけのことはあり、短期間で高校数学をおさらいするのにとても役に立った。理系の人には100%必要ないと思われるが。



<戦略>

ポーターを読む (日経文庫)ポーターを読む (日経文庫)
(2007/04/14)
西谷 洋介

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競争戦略論〈1〉競争戦略論〈1〉
(1999/06)
マイケル・E. ポーター

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Q2のCompetitive Strategyの基礎はやっぱりポーター。本がなくても全く困らないけど、戦略に興味があればもっておいて決して損はないと思う。ちなみに「ポーターを読む」の著者の西谷氏は、ポーターらが設立したコンサルティング会社、モニターグループの現東京支社代表にして、Whartonを卒業された先輩にあたる。



<ファイナンス>

コーポレート ファイナンス(第8版) 上コーポレート ファイナンス(第8版) 上
(2007/03/15)
リチャード・ブリーリースチュワート・マイヤーズ

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Whartonの超看板教授、フランクリン・アレン教授が著者の一人として名を連ねる、世界標準のファイナンスの教科書の日本語訳。上下巻があるけど、Whartonのコアのファイナンス(FNCE601)についていえば、上巻だけで事足りる。初めてファイナンスを勉強した珈琲男にとっては、目から鱗の連続だった。

道具としてのファイナンス道具としてのファイナンス
(2005/08/25)
石野 雄一

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もう一冊挙げるなら、この本がファイナンスの勉強をする準備体操としてとても役に立った。確かTuckの卒業生の方が書かれていたように記憶している。



<その他>

どの本がいいのかは分からないけど、巷に溢れるトヨタ本の中で適当なものが一冊あってもよかったのかな、と今にして思う。トヨタは戦略とオペレーションのクラスで頻出するうえ、日本人学生として発言を暗黙のうえちに期待されるプレッシャーもあるから。

それからこれは珈琲男の全くの趣味の世界だし、MBAの一年目のサバイブということにはほぼ無関係だけど、以前にもブログで紹介したこの本が、アメリカの根底にある思想を体系的に理解するのに少なからず役立つと思う。

集中講義!アメリカ現代思想―リベラリズムの冒険 (NHKブックス)集中講義!アメリカ現代思想―リベラリズムの冒険 (NHKブックス)
(2008/09)
仲正 昌樹

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この本はQ2のEthics and Responsibilityでもほんの少しだけ参考になるとも思うけど、やっぱりこの手の話に興味があれば、というところだろう。
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2009/06/18(木) | MBA | トラックバック(0) | コメント(0)

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