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バカロレアの哲学試験

七夕はもともと中国の節句の一つだから、フランスではもちろんこの日に星を眺めたりはしない。リヨンに向かう車でPodcastに入れた「銀河鉄道の夜」の朗読を流してみたが、珈琲Jr.はまだほとんど関心を示さない様子。珈琲妻も寝てしまい、結局一人で通して聴いた。

リヨンのホテルでテレビをつけると、掲示板に目をやって歓喜にむせぶ若者の姿が。今年のバカロレア(baccalauréat、略してBAC)の合格発表の様子だった。

大学入試の一環ということではセンター試験に似ているが、バカロレア=統一国家試験を取得すれば原則としてどの大学にも入学することができるそうだ(定員を超える場合は試験結果がものをいう)。20点満点で10点以上で一応合格。近年の合格率は8割超。

試験の位置づけもそうだけど、その内容もセンター試験とは随分と異なる。

毎年伝統的に、初日は哲学で始まるそうだが(その問題は社会的に随分と注目を集めるらしい)、試験問題は例えばこんなもの。

<2009年>
Le langage trahit-il la pensée?
言語は思考を裏切るか?

Est-il absurde de désirer l'impossible?
不可能なことを望むのは不条理か?


<2008年>
La perception peut-elle s'éduquer?
認識は教育されうるか?

L'art transforme-t-il notre conscience du réel?
アートはわれわれの現実意識を変えうるか?

Est-il plus facile de connaître autrui que de se connaître soi-même?
他者を知ることは、自己を知ることより簡単か?

Est-ce à la loi de décider de mon bonheur?
私の幸福を法が決定しうるか?


朝8時から12時までの4時間の記述問題(3問から1問を選択)。採点するほうもさぞ大変だろうに。

リセ(高校)の最終学年で哲学を学び、バカロレアのカテゴリーに関わらず、哲学が受験生全員の必須科目になっているそうな。在日フランス大使館のホームページには、「2007年にはバカロレア相当年齢層の3分の2がバカロレアを取得した。」とあるから、バカロレアの哲学試験がフランス人の通過儀礼になっているといってもいいくらいだろう。

フランスにいるとしばしば感じることだけど、共和国の意思のようなものがこんな試験にもよく表れているようだ。フランス人たるもの、このくらいの思考を記述できる理性ある人間であれ。

WhartonでもINSEADでもほぼ例外なくフランス人学生がずいぶんと理屈っぽいわけが少し分かった気がする・・・。
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2009/07/09(木) | フランスの夏 | トラックバック(0) | コメント(0)

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