スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[PR] 台湾ワーキングホリデー

--/--/--(--) | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

「ハゲタカ」と「サムライ」の強さの源

この夏某投資銀行でインターンをしていた同期が、真山仁の「ハゲタカ」を日本から持ってきてくれた。評判になった例のNHKドラマの原作。

ハゲタカ(上) (講談社文庫)ハゲタカ(上) (講談社文庫)
(2006/03/15)
真山 仁

商品詳細を見る

実はまだドラマを見てないから、これが初めての「ハゲタカ」体験。聞くところでは原作とドラマでは随分と筋書きが違うようだけど、このハゲタカさん(鷲津政彦)、ずいぶんいい男として描かれてるんだね。金はある、女にモテる、という設定だけど、そう意味ではなくて、要するに筋がとおってる

熱海の老舗旅館の不良債権の転売でボロ儲けするケースでも、大手製菓会社の企業買収のケースでも、対象会社の経営陣と対峙する鷲津のほうに明らかに理がある。

一方のドラマでは、YouTubeでちらっと予告編をみたけど、さすがに日本のドラマらしく、「仕事への誇り」、「老舗の意地」、「熟練の技」といった要素を取り込んで演出に味付けしてるみたい。経済合理性だけを追求するのが果たしていいことなんですか、と。まあテレビドラマとしてはそっちのほうが盛り上がるんだろう。

本を読みながら、「ハゲタカ」たる鷲津の強さの源について考えていた。

頭が切れる、度胸がある、場数を踏んでる、超優秀なスタッフを揃えてる、資金力がある、、、は全部確かにそういう設定なんだけど、そうじゃないんだよね、きっと。

それは、どこまで突き詰めても崩れない正論に裏打ちされている、ということだと思う。不良債権のバルクセールを買いたたくことも、企業を買収して経営陣をすげ替えることも、鷲津の中ではそれが正しいことだと信じられている。自分の行為にいささかの迷いがない。正しいと信じることがあり、それだけをやる。

交渉のテーブルの向こう側にいるのオーナー経営者やその雇われ番頭は、そうではない。そこまで自分の行為を正当化できない。何が正しいのか、鷲津の突っ込みにうろたえまくる。勝ち目無し。

そんなことを考えたら、「ハゲタカ」たる鷲津がむしろ「サムライ」にも思えてくる。真の「サムライ」は正しいと信じることがあって、それを実践していた人々だとされている。「忠・信・義」といった彼らが信じた内容が今の時代にあっているかというのは別問題だけど、信じる力が強さになってるという点では、「サムライ」と「ハゲタカ」たる鷲津は同じなのかも知れない。

こういう小説って、いわゆる経済小説っていうんだと思うけど、そういえばひところ結構読んだな。留学前に企業法務をやってたとき、異動になったばかりで法務のイロハがよく分かっていなかった珈琲男に、当時の上司が企業法務系の経済小説を読むと意外と参考になるよといって牛島信の小説を勧めてくれた。当時、施行されたばかりの会社法の勉強会が毎週あったんだけど、こんな小説読み始めたら俄然面白くなったなあ。

株主代表訴訟 (幻冬舎文庫)株主代表訴訟 (幻冬舎文庫)
(2000/04)
牛島 信

商品詳細を見る


MBO―マネジメント・バイアウト (幻冬舎文庫)MBO―マネジメント・バイアウト (幻冬舎文庫)
(2003/10)
牛島 信

商品詳細を見る
スポンサーサイト
[PR] 台湾ワーキングホリデー

2009/09/12(土) | 雑感 | トラックバック(0) | コメント(0)

«  |  HOME  |  »

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL
http://coffeeman.blog59.fc2.com/tb.php/302-bc461913
 |  HOME  | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。