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インターネットの規制をめぐる考察(11)

ネットワークの中立性と地球温暖化について考えてみようと思う(お、いきなりだな)。

ネットワークの中立性が地球温暖化を防ぐ(又は助長する)、とかいった議論をしたいわけではない。まあ、例えば、ネットワークの中立性によって表現の自由と知性の流通が促され、それによって地球温暖化を防ぐための草の根レベルの活動がグローバル規模で発生する、とかいった相当うさんくさいプロパガンダくらいは一瞬で思いつくが。

この2つテーマに、実は共通点がある、という話。

共通点その1 = "precautionary principle(予防原則)"

危険が迫ってる。具体的にどうなるかは必ずしも明らかではない、でも、規制しないと、その結果は破滅的(catastrophic)なものになり、かつ、一旦そうなってしまったら元の状態に巻き戻すことができない(irreversible)。だから、予防的に規制をかけるべし

この論調はネットワークの中立性でも地球温暖化の問題でもよく聞かれる。前者においては、各ネットワークが一旦エンドツーエンド原則から離れてしまったら、インターネットが破綻してしまい、もとのよきインターネットに戻れなくなる可能性がある。だから事前規制すべし。後者なら、、って書くまでもないか。で、だからこそ事前規制すべし。

実は、Yoo教授も認めているが、この点がネットワークの中立性論者がネットワークの多様性の議論を攻める最も効果的なポイントだ。各ネットワークが独自のポリシーで運用を始めたら、もうインターネットではなくなってしまうじゃないの、と。

このポイントはまさにYoo教授にぶつけてみたかったことで、直接質問してみた。彼の考えは、実際問題としては、各ネットワーク提供事業者は、お互いにつながっていることで得られる便益があまりに大きいために、ネットワークの中立性を義務化しなくても自主的にある程度の相互接続性を今後も保つことは十分に予見できる、というものだった。それに、実際問題、各ネットワークのポリシーを変えるといっても基本的にはルータの設定を変えるだけのことだから、なんとなればすぐに戻せるじゃん、とも。これはちょっとあまりに簡単に聞こえるが、実際にはどうなんだろう。

共通点その2 = "framing(フレーミング)"

行動経済学とかコミュニケーションのクラスでも出てきたが、ネットワークの中立性も地球温暖化も、それに関わる人の心理においては、どういうフレームで問題を切り取るかが決定的に重要、という点で一緒。

地球温暖化(global warming )というか、気候変動(climate change)というか。ネットワークの中立性(network neutrality)に反対する、というか、ネットワークの多様性(network diversity)を推進するというか。いい方、伝え方ひとつで勝負が変わってくる。特にネットワークの中立性の議論においては、「中立性に反対!」というフレームは、明らかに不利な戦いを強いられるだろう。だってそんなの絶対ネガティブだもん。「ネットワークの多様性」をもっと全面的に押し出すべきだとクラスで学生にいわれてYoo教授も苦笑いしてた。
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2009/12/22(火) | インターネットの規制をめぐる考察 | トラックバック(0) | コメント(0)

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