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駒形丸

WhartonのMarketing Departmentのヘッドであり、我がCohort Iの担任教授でもあるProfessor Rajuが夕食会をセットしてくれた。

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Whartonでは、教授が5~7人程度の学生をランチやディナーにしばしば招いてくれる。今日のProf. Rajuの話では学校が一部の費用の負担をしているとのことだから、教授と学生間のコミュニケーションを密にして、学生の学校に対する意見をきちんと拾おうと学校側が意図しているということなのであろう。

この2ヶ月ほど間に既にマーケティングのクラスが6回程度あったから、Prof. Rajuは既に全員の名前をほぼ覚えてくれているけど(60人 × 3 Cohortを担当しているわけだから、名前を覚いるだけでも実はすごいことだけど)、この夕食会の前に全員の経歴にも改めてきちんと目を通してくれていたのには驚いた。

Prof. Rajuとの会話は、最近のアメリカ経済の混迷から彼がマーケティングの教授になった経緯まで多岐に渡ったけど、なかでも面白かったのは、インドから北米に渡った初期の移民の話。そう、Prof. RajuやWhartonにも大勢いるアメリカで活躍するインド人の先駆者の話。20世紀の初めに約300人のインド人が北米大陸を目指したその航海には、日本の「駒形丸」という船が調達されたそうだ(Prof. Rajuに「Komagatamaruって知ってるか?」と聞かれたけど、珈琲男は聞いたこともなかった)。船はバンクーバーに到着したものの、カナダは排斥法によって乗員の上陸を認めず、結局インドに引き返すはめになったとのこと。インドではその昔映画にもなった有名な話らしい。Wikipediaによれば、これは第一次世界大戦が起こった1914年の出来事だそうだ。

Prof. Rajuが珈琲男にこの話をしてくれたとき、アメリカ建国の地フィラデルフィアのインド料理屋で、100年前のインド史と日本史が交差したような錯覚を覚えた。と同時に、アメリカという土地は、こうやって世界中からやってきた多様な人々の交差を数限りなくもたらしてきたんだろうな、なんて思わず感慨にふけってしまった。

因みに、今日教授がセットしてくれたレストランは、8th Chestnutにある北インド料理店、Palace at the Ben。インド出身教授のセレクトだけあって、かなり美味しかった。ごっつぁんでした。

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2008/09/29(月) | MBA | トラックバック(0) | コメント(0)

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