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プロセスの美

しばらく前にテレビを買った。こっちに来た当初は日本でも観てなかったテレビなんかこっちでも要らないと嘯いていたが、大統領選挙やスポーツなどの旬の話題にイマイチついていけないことが気になり始め、気づくとAmazon.comで安くて小振りな薄型テレビを注文していた(ちなみにこっちではテレビが異様に安い)。といっても流石にだらだらとテレビを観ている時間はないから、勉強に疲れたときに、気晴らしにちらっとテレビをつける程度。

で、昨日の深夜、たまたま懐かしい番組に遭遇した。''Iron Chef America"。そう、"料理の鉄人"のアメリカ版だ。日本のをまねてアメリカでも同様の番組が放映されているのは聞いていたから、どんなものかと奥さんと一緒に見始めた。ちなみに、"Iron Chef"という言葉はこっちの日常会話でもしばしば聞くから、多分結構ポピュラーな番組なのだろう。

日本でこの番組を観たのは多分もう10年程も前だけど、確かに日本の番組をそのままコピーしたものだ。挑戦者が有名料理人"Iron Chef"のに対して挑むという構図、時間内に同じ食材を使って料理を仕上げるというルール、会場(キッチンスタジアム)の基本的なセッティング(これは本当に日本のものをそのままコピーしたもの)、絶え間ない実況。

でも、何かが違う。明らかに違和感がある。でも何なのかが分からない。

ふとうちの奥さんがこんなこととつぶやいた。


「プロセスの美がない。」



要するに、料理を作っているプロセス(これがまさにこの番組の肝であり、ほとんどの時間を占めているわけだけど)が美しくないというわけだ。確かにチョップした肉片は空中を飛びまくっているし、ステンレスのテーブルも料理の過程で出てきた残骸で一杯になっていく。使われている油にしても、それがたとえ高級なものだとしても(多分そうなのだろう)、業務用の馬鹿でかいケースに入ったものをえいやっとプライパンにぶちまける(そしてその多くがフライパンからこぼれる)。

そういわれると、珈琲男の感覚からしても、この番組からは「美しさ」は殆ど感じられない。ここでいうところの「美しさ」とは、料理の過程における半完成物の美しさであり、料理が為される仕事場の美しさであり、そこで使われる道具の美しさであり、料理人の所作の美しさでもあろう。そういった美しさがないのである。

実は彼女の気付きにはちょっとした背景がある。最近始めた大学の美術館でのボランティアで日本茶のお点前をすることになって、昔少し習っていたという茶道のことや、もう少し広い意味での日本文化について少し思いを巡らしていたタイミングでこの番組を観たというわけ。

海外にいくと祖国を再発見する、みたいな話は本当によく聞くけど、ああ確かになあ、と思いながら、番組を途中で消した。

追記:
ちなみに、Philadelphiaには"Iron Chef"の一人、森本正治(日本の「料理の鉄人」では3代目「和の鉄人」)が経営するその名も"Morimoto"というレストランがある。まだいったことはないけど。

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2008/10/05(日) | 生活 | トラックバック(0) | コメント(1)

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RYUICHI

『No title』

意味深いです。さすが奥様。
私もここで英語だけではなく沢山のものを学び取ろうと思う今日この頃です。。

2008/10/05(日) 23:53:05 | URL | [ 編集]

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