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TOYOTAな一日

今日はWhartonの日本人同期にとって、まさにTOYOTAな一日となった。

Q2のコア科目、MGMT 654(Competitive Strategy)の今日のケースは、TOYOTA & McKinsey。世界最高の自動車メーカーと世界最高の戦略系コンサルティングファームのそれぞれの企業戦略を比較する、というお題目。一見全く違う企業に、企業戦略として、実は同じような強みが隠されている、、、というのが今日のテーマ。

クラスで日本人がコメントを求められるのは確実だし、何より普段発言の機会を見つけることは必ずしもそれ程容易いことではないから、日本人の存在感を示す絶好の機会だと、同期のみんなも予習に力が入ってるのがよく分かった。もちろん珈琲男もその例外ではない。

クラスの冒頭、いきなり教授から「このCohortに日本人はいるかい?」と聞かれ、みんなが一斉に「珈琲男!」とご指名してくれた。そう、珈琲男は我がCohortの唯一の日本人。今日のケースで指名されないはずがない。若い教授はこう続ける。「ケースにいろいろと書かれているけど、TOYOTAの強みは結局のところ何なのか、説明してくれ。」

きたきた。いきなり今日のクラスの核心をつく質問だ。しかし想定通り。気持ちを落ち着かせてこう切り出した。

「シンプルな答えとしては、TOYOTA Production System(TPS=トヨタ生産方式)と呼ばれる、効率性・生産性・品質・低コストを追求した生産システムに彼らの強さを見いだすことができます。例えば、今回のケースにも書かれていた、Just in Time、Kanban、Andonなどといったfancyな言葉で知られる生産システムです。」

「この生産システムが特別なのは、問題を発見し、それを解決するというプロセスが埋め込まれていることにあります。TOYOTAでは、本当に小さな問題も徹底的に洗い出され、kaizenという形で解決されています。それが何度も何度も繰り返されるのです。」

「そして、彼らの本当の強みは、この問題を発見し改善するというプロセスを、生産はもちろんのこと、その他の全てのバリューチェーン、例えばR&Dやマーケティングといった領域にも埋め込み、しかもそれを従業員が徹底して実行しているということにあります。これが可能なのは、問題を発見し改善するというプロセスを長期間に渡って繰り返すことで、それが企業文化の域に達しているからであり、だからこそ他の企業が簡単には真似することができないのです。この企業文化こそが、TOYOTAの真のcompetitive advantageになっていると考えます。」

うーん、日本人同期との勉強会などでそれなりに準備しておいたとはいえ、我ながら流れるような回答。TOYOTAマンが聞いていたら、お前が何を知ってんだとド突かれそうだけど(笑)。Cohortのメンバーも、うんうん、と真剣に聞いてくれてる。斜め上に座る二人の韓国人がやや複雑な表情を見せていたのは気のせいか。まあいいや、次のサムソンのケースでがんばってもらおう。

教授からは、「えー、そうだね、うん、だいたいカバーされちゃったな。じゃあ今日はこれで終わるかな。」なんて冗談もでて、Cohortのみんながどかっと笑ってくれた。よし、今日はだいたいこれで役割を終えられたな。

そこからクラスでの議論に移る。GMやFordの生産現場や労使関係との比較、日本の文化との親和性、TOYOTAの従業員が持っているのであろうマインドセット、AmazonやCoca Cola出身者がそれぞれの現場でTPSを導入しようとして苦労した体験等々で、議論が相当盛り上がる。

実に不思議な体験だった。

国籍やこれまでの職歴を越えて、Cohortのメンバーが口々にTOYOTAが持つ特別な強みについて熱く語っている。その瞬間、何か自分の誇りが強烈にくすぐられる感覚を味わっていたのは、どんなに割り引いても否定しがたい。

一方で、少し時間をおくと、違った感覚も芽生えてくる。

TOYOTAやその他の一部の企業による、日本発グローバル市場への挑戦には日本人として素直に応援したい気持ちになる一方で、日本の企業によるそうした挑戦がまだまだ足りないのではないか?

TOYOTAが日本における最優良企業の一つであることに異論の余地はないけど、日本企業の強みや特徴がTOYOTAだけで理解されてしまうとすれば、それは適当ではないし不本意でもある。Whartonのコミュニティーに対する自分も含めた日本人のコミュニケーション力が問われていないか?

さてさて、このクラスで今週の全ての講義が終わった。明日から始まる週末も普段通り大量の予習と宿題に追われるけど、TOYOTAのお陰で気分よく週末を迎えつつあるのは間違いない。
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2008/11/13(木) | MBA | トラックバック(0) | コメント(0)

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